2015年5月27日水曜日

眼内に挿入して視力3.0になるOcumetics Bionic Lensレンズ発表。

視力を矯正し、3.0にまで高められる「眼内レンズ」が発表された。
数分の無痛手術で済み、その効果は生涯継続。
効果は一生継続、入院の必要もない。

瞳のレンズ部分を取り外し、代わりに生体工学レンズを移植することで、視力が一気に回復。
100歳になっても視力1.0を維持できる。
動物実験で良好な結果が得られ臨床試験も計画どおりに進めば、2017年にはカナダ国内での認可を取得できる見通し。


ウェブ画面がモニタいらずの裸眼のみで見られる時代も近いですね。

2015年4月27日月曜日

インダストリー4.0 paradigm shift

「第4次の産業革命」と呼ばれる製造業の革新。
インターネットを介して工場内外の物やサービスがつながり、今までにない価値を生み出したり、新しいビジネスモデルを構築したりする。

労働コスト。
社会保障制度が手厚い。年間労働時間が短い。
ドイツを100としたとき、日本が90、米国が80強。


第1次産業革命
 18世紀にイギリスで起き、綿織物工業の機械化
第2次産業革命
 20世紀初頭の電気による大量生産
第3次産業革命
 1980年代以降のコンピューターによる自動化を進めた。

第4次産業革命
自動化された工場が業種を越えてネットワーク化していくこと。

・センサーや自ら考えるソフトウエア
・機械や部品の情報蓄積能力
・相互コミュニケーション能力

Sensor(センサー)
Software(ソフトウエア)
Solution service(ソリューションサービス)




2015年4月17日金曜日

PC上のデータが散乱しだしたら

データはフォルダに大分類し定位置に置く

「置く」   一時置きフォルダ 
「吊るす」  今月中に処理するフォルダ
「放り込む」 バックアップフォルダ
「よく使う」  一日一回はアクセスするデータ
「注目」   作業用フォルダ

SMARTの法則
Specific ― テーマは具体的か?

Measurable ― 定量的に測定できるか?

Achievable ― 達成可能なものか?

Result-based ― 「成果」に基づいているか?

Time-oriented ― 期限は意識されているか?



2015年4月4日土曜日

内科医による手術の増加と展望

2012年4月、ロボット支援下内視鏡手術(以下、ロボット手術)が保険適用となった。
対象疾患は前立腺がん。
手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」の母国である米国では、すでに前立腺がん全摘術の8割以上がロボット支援下で行われている。

ロボット手術の利点は、執刀医の手指の動きを正確になぞるロボットアームと、患部を見渡す2つのカメラにある。
一般の内視鏡手術では1つのカメラによる平面の画像で、画面は鏡像(左右逆)になる。
ロボット手術では、人間の視覚と同じ正対での3D画像。最大15倍にズームアップすることもできる。

人間の手首以上の稼働域があるアームは、臓器の裏側や狭い隙間にも自在に入り込み、執刀医の動きを3分の1に縮小する機能で微細な毛細血管の縫合にも威力を発揮する「マニピュレーター」。

12年の適用は前立腺がんのみだったが、日本でロボット手術への適用が切望されているのは胃がんなど消化管のがん。
しかし、胃がんは全世界の患者の3分の2が日本、韓国、中国の東アジア圏に集中している。
「ダ・ヴィンチ」は2014年9月現在、全世界で3174台を販売しているが、このうち2185台が米国、516台が欧州。
装置が2億円超と高額なこともあり、国内での導入はまだ約188台にすぎず、胃がんの症例データが少ない現状。

保険適用となれば、開腹手術ならば約1カ月だった入院期間は、1週間程度に短縮される。

産業用ロボットでは世界一の日本だが、医療用ロボット開発では米国に後れをとってきた。

そのかわり、日本の手術用ロボットは小型化を志向した。
米国製の手術支援ロボットは小柄な日本人にはフィットしにくい面もある。
また小型ロボットは「小児用」に転用可能であり、世界的な市場も大きい。

その最右翼は内視鏡で実績があるオリンパスと東京大学の佐久間一郎教授らが共同で開発中の「小型マニピュレーター」。
15年からは「ダ・ヴィンチ」の特許切れが始まったことから、手術支援ロボット開発競争は激化しそうだ。

一昔前まで全世界の外科医の黄金律は「Big Surgeon Big Incision――偉大な外科医は大きく切る」だった。
しかし現在は、ロボット手術に象徴されるように低侵襲術、つまりできるだけ体の表面を傷つけず、術後の合併症を最小限に抑える術式が主流となっている。

その低侵襲の最たる術式がある。通称「NOTES」。
英語名を直訳すると「自然開口部経管腔的内視鏡手術」。
口や肛門、膣など人体の「穴」を経由して特殊な内視鏡を差し入れて手術をする方法だ。

NOTESの欠点は、不潔な消化管経由で内視鏡を入れるため感染症のリスクが高くなること、それに他臓器にアプローチする際、胃や食道の壁の切開と縫合が必要になる点。
手術時間も通常の腹腔鏡手術より長い。

一方、最大の利点は体表面に一つも傷ができないという点。
手術跡が残らない術式が確立できれば、手術への心理的なハードルが下がるほか、がん患者の生活の質の向上が期待できる。

世界初のNOTES症例は05年にインドで行われた虫垂炎の手術。
その後、米国での胆のう摘出や、消化管に隣接するリンパ節の切除など症例報告が相次いでいる。
すでに全世界で3500例以上が実施され、一般的な腹腔鏡手術との比較試験も行われている。

日本では、初めてNOTESを臨床応用した大分大学医学部の北野正剛教授を代表世話人にとする「NOTES研究会」が07年に設立されている。
日本独自のNOTESを発展させるべく、安全な手技や柔軟性の高い内視鏡などの専用機器の開発を急いでいる。

ただ現状ではデバイスの限界があり、腹腔鏡手術を併用したハイブリッド型の普及が先行すると思われる。
また、がん治療の適用には、安全性や治療成績の検討が必要になる。

かつて、心筋梗塞の治療は心臓外科医による「開胸手術」が一般的だった。
しかし、現在は内科医によるカテーテルでの血管内治療が主流だ。
がんの局所治療でも内科医が活躍するようになる日は近い。

2015年3月29日日曜日

腎臓がんの発生や増殖の仕組み

がんは多数の遺伝子に異常が起きて発生し、進行する。
腎臓がんでは、FLCNというがん抑制遺伝子が2002年に見つかった。
研究グループは2006年と2008年に、FLCNに結合するFNIP1とFNIP2という2つの新規遺伝子を発見した。
しかし、FNIP1やFNIP2の腎臓での役割は不明で、FLCNのがん抑制機能に関わっているかどうかもわかっていなかった。
研究グループはこれまでに、FLCNとFNIP1が筋肉や心臓では協調的に働いていることを確かめていた。
しかし、FNIP1を腎臓から取り除いても、筋肉や心臓と違い、腎臓には何も起きなかった。
その理由が疑問だった。
腎臓では「FNIP1によく似た遺伝子のFNIP2が重要な役割を果たしているのではないか」と考え、FNIP2をマウスから取り除いてみたが、この場合も、腎臓だけでなく、全身の臓器で何も異常なことは見られなかった。
マウスのいろいろな臓器でFNIP1とFNIP2の発現量を比べてみた。
筋肉と心臓ではFNIP1が圧倒的に多い一方、腎臓ではFNIP2の発現量がFNIP1と同じレベルであることがわかった。
この腎臓でのFNIP2の発現が、FNIP1を取り除いたマウスの腎臓に何も起こらなかった原因とみて、マウスの腎臓でFNIP1とFNIP2を同時に取り除いたところ、腎臓細胞が異常増殖を起こし、最終的に重量が10倍以上にもなった。
さらに、FNIP1とFNIP2を同時に取り除いたマウスを長期的に観察していると、生後2年で、FLCNを取り除いたマウスと同じように腎臓がんが形成され、FNIP1とFNIP2がFLCNと協調して腎臓がんの発生を抑制していることを突き止めた。
FLCN、FNIP1、FNIP2という遺伝子が作るタンパク質は互いが結合して複合体を形成する。
研究グループは「この複合体ができなくなった時、腎臓細胞は異常増殖を始め、最終的にがん化する」と結論づけた。
今回の結果を進化生物学の観点から検討した。
ハエなどでもともと1つだったFNIPが、ヒトのような高等動物に進化する過程で、腎臓細胞の異常増殖を確実に予防するために、FNIP1とFNIP2という2つのFNIPに分かれていったというシナリオが浮かび上がった。

スマホゲームの寡占化

ソフトバンク傘下で、スマートフォン向けゲームを手掛けるスーパーセル(フィンランド)が発表した2014年決算は、利払い・税・償却前利益(EBITDA)は5億1500万ユーロ(5億6400万ドル)
売上高は15億4500万ユーロに増えた。
収益性の高い「クラッシュ・オブ・クラン」、「ヘイ・デイ」などのヒット作品が寄与した。

ソフトバンクは2013年、スーパーセルの株式51%を約15億ドルで取得。
売上高前年は5億1900万ユーロ。利払い・税・償却前利益(EBITDA)は2億4300万ユーロ

2015年2月7日土曜日

スペースプレーン実験機Intermediate Experimental Vehicle、打ち上げ準備

欧州宇宙機関(ESA)のスペースプレーン実験機IXVの打ち上げに向けた準備が、着々と進められている。IXVはすでにヴェガ・ロケットの頭の部分に搭載されており、2月11日に宇宙へ向けて飛び立つ予定。

IXVはESAが開発したスペースプレーンの実験機。将来の再使用宇宙機の開発に向けた実験を行うことを目的としている。
スペースシャトルのような大きな翼は持っていない。機体の全長は5.0m、全高は1.5m、全幅は2.2mで、打ち上げ時の質量は2t。

打ち上げには、アリアンスペース社が運用する小型の固体ロケットであるヴェガが用いられる。
地球を回る軌道には乗らず、サブ・オービタル飛行、弾道飛行と呼ばれる飛行経路をとる。そしてパラシュートで太平洋上に着水し、船で回収され、その後分析などが行われる。
打ち上げから着水までは1時間40分ほどの予定。

打ち上げ日時は現地時間2015年2月11日10時00分(日本時間2015年2月11日22時00分)の予定。